強面の遠藤憲一、かわいさで人気?

もはや日本を代表する”強面”俳優のひとりとなった遠藤憲一。だが、最近はそのルックスとは対照的にコミカルな演技を見せ、かつては脇役中心だったが主役を貼ることも多くなった。またCMでは『キャンディクラッシュソーダ』の妖精役や一連の『ダイハツ工業 ムーブ』の演技で、女子からも「キュート」「かわいい」などと評されるようになったという。「強面」から「キュート」まで、その演技の幅にますます広がりを見せている。
遠藤憲一は長年にわたってその風貌を買われ、多くのVシネマ作品に出演してきた。ジャパニーズバイオレンスの巨匠・三池崇史監督に重用されるものの、Vシネ役特有のギラギラしたむき出しのリアリティを放っているためか、悪役が多いだけに長年メインを張ることはなかった。
しかし2014年、前述の『キャンディクラッシュ』のCMでV6の岡田准一とのコミカルな掛け合いを披露すると、「意外にカワイイ」との声が増えはじめ、昨年のドラマ『民王』で菅田将暉との”入れ替わり”役を演じるに至り、一気に女子人気が爆発した。女子力の高い草食系息子の菅田将暉と入れ替わった遠藤憲一が、あの怖い顔でパンツ一丁になって体育座りして、部屋の隅っこでメソメソと泣く姿が、女性視聴者たちから「カワイイ~」と評判となり、このドラマのお約束シーンとなったそうだ。
ただ、こうした遠藤人気の大きな要因である”カワイらしさ”も、そもそも遠藤憲一が”強面俳優”だからこそ活きてくる魅力である。鋭い眼光に眉間の縦ジワ、ダークスーツの似合う長身、”硬”の面をベースに柔和さや悲哀や哀情も持ち合わせた演技で、脇役ながら圧巻の存在感。シリアスな役からヤクザ、刑事役などを確実に演じてきた遠藤の、ハードボイルドの演技の実力を視聴者が知っているからこそ「強面×カワイイ」という顔面のギャップのみならずコミカルな演技にも注目が集まるのだ。
長身でクールなのでそこにいるだけで存在感もあり、見栄えもいい。実力派俳優ということも起用されやすい要因のようだ。
今後もぜひ活躍していってほしい。