トヨタ、家庭用ロボット生産の可能性も

トヨタ自動車の人工知能研究開発を担う米国のトヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラット最高経営責任者は17日のロイターなどとの取材で、家庭用ロボットを生産する可能性があるとの考えを示したそうだ。また、事故が起きそうな時にAIが人を支援する自動運転システムを5年以内に開発する意向も明らかにしたという。
TRIでの研究テーマについて、プラット氏は短期での最優先テーマが運転スキルのない人でも事故を回避できる車の「安全」、2番目が高齢者や身障者など運転できないあらゆる人々が運転可能な「アクセス」、3番目が「ロボティクス」と説明、「3分野には同等の力を入れて取り組んでいる」と述べたという。
プラット氏はまた、「ロボットは高齢化社会の問題を解決する能力が十分ある」とも指摘。トヨタが家庭用ロボットを生産することに関しては「まだ確かではないが、可能だ。いつかそうするかもしれない。それがTRIで研究していることの一部だ」と述べた。また、「車づくりに採用されているトヨタ生産方式なら、家庭用ロボットの生産でも取り入れることができる」といい、「自動運転機能を持つ未来の車と家庭用ロボットの技術はとてもよく似ている」と語ったという。
プラット氏は「車の安全に関するいくつかを最優先しており、5年のうちに何らかの成果を出したい」と語ったそうだ。その1つとしてAIが人の運転を手助けして事故を回避する「守護天使」と呼ぶ方式を自動運転システムに活用するとしたとのこと。現在の運転支援システムはイメージセンサーを使って車線内の車や歩行者などの障害物を避けているが、プラット氏は「AIを使えば、車線の外にある障害物も回避できる」とみているという。
トヨタは向こう5年間でAI研究に約10億ドルを投じる方針だという。2020年をめどに高速道路で追い越しや合流ができる自動運転車も投入する計画だという。
今後、トヨタに続いて他のメーカーも家庭用ロボットの開発に参入していくのだろうか?いずれにしても、実用化はまだまだ先の話になりそうだ。